現代の教育において、AI(人工知能)の活用はますます注目されています。
神戸市灘区の王子公園駅前にある私たちの塾では、子どもたちの学習支援にAIを取り入れる取り組みを行っています。具体的にはatama+というAI教材を取り入れた運営を行っています。
本記事では、子どもがAIを活用した学習を取り入れることのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
また、保護者の方々にとってのAI学習の効果や懸念事項についても触れていきます。
子どもたちの学習にAIが果たす役割について理解を深めることで、より良い学習環境を提供できることと思います。
子どもがAIを活用した学習を取り入れるメリット
子どもがAIを活用した学習を取り入れることには、さまざまなメリットがあります。
まず一つ目のメリットは、個別に合わせた学習プランが可能となることです。
AIは子どもたちの能力や進度に合わせて学習内容をカスタマイズすることができます。これにより、一人ひとりの学習ニーズに応じた最適なカリキュラムを提供することができます。
AIは教材や問題集を提供するだけでなく、進捗管理やフィードバックも行います。子どもたちは自分の成績や進歩を可視化し、自己評価をすることができるため、モチベーションが向上しやすくなります。
次に、常に最高峰の授業を提供できるということです。
近年、インターネットや映像授業の普及によって日本でも高度に標準化された授業がどこにいても受けられる環境が整いつつあります。
前の世代では「名物先生」なんかも居て、良い先生に当たるか、悪い先生に当たるかで学習効率に大きな差が生まれていました。良い先生に当たった場合には良いですが、不幸にも下手な先生に当たった場合には大きな時間のロスが生まれていました。
AIは標準化された質の高い授業が搭載されているだけではなく、日々機械学習を繰り返して進化していきます。機械学習こそがAIツールの凄みであり、どの業界でも革命がものすごい速さで起こっている所以です。
最後に、学習スピードが向上することです。
囲碁のAIでは、人間が500年掛かった勉強をわずか数週間実行してしまいました。このように、最短でゴールに辿り着くにはどのルートを通れば良いのかを常時学習していることもポイントです。
生徒ひとりひとりの苦手分析や、間違え方正解の仕方から次に何をやれば最短で成績が向上するかを計算しています。これにより、同じ勉強時間でも成果が異なります。流行りの言葉で言えば『タイパ』というものですが、この『タイパ』に優れていることがAIの特長です。
子どもがAIを活用した学習を取り入れるデメリット
一方で、子どもがAIを活用した学習を取り入れることにはいくつかのデメリットも存在します。
まず、AIによる学習は個別化が進む一方で、人とのコミュニケーションや対話の機会が減る可能性があります。人間との関わりを通じて学ぶことや、意見交換をすることは子どもの成長にとって重要な要素です。
また、AIはあくまでプログラムに基づいて動作するため、柔軟性や創造性に欠ける場合もあります。子どもたちが自分自身で問題を解決し、自ら考える力を養うことができるかどうかも検討すべきポイントです。
理不尽があってこそ成長につながる側面もあります。最短のルートでゴールに辿り着くことが必ずしも長い目で生徒を見たときに正解とは限りません。
ただ、効率的に学習できることは紛れもない事実ですので、上記のデメリットを他の方法で補うこと考えたほうが良いでしょう。
例えば部活やボランティア、インターンシップなど、人間と触れ合う機会は積極的に見つけることが出来ます。
保護者にとってのAI学習の効果と懸念事項
AI学習は子どもにとって有益な要素を持っていますが、保護者の方々にとっても効果と懸念事項が存在します。
まず、AIを活用した学習により、保護者は子どもの学習状況や進捗をリアルタイムに把握することができます。
これにより、保護者は子どもの学習サポートにより適切なアプローチをすることができます。
しかし、一方で保護者はAIに頼りすぎてしまい、自身の関与が薄れる可能性もあります。
また、子どものプライバシーやデータセキュリティの問題も懸念材料です。
保護者はAI学習の活用にあたり、その利点とリスクを十分に理解し、適切なバランスを見つけることが重要です。
以上が、子どもの学習にAIを活用するメリットとデメリットです。
AIが教育に果たす役割はますます大きくなっていくことでしょう。
保護者と教育関係者が協力し、AIを活用した学習環境を構築していくことで、子どもたちの成長をサポートしていきましょう。
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